東日本大震災が引き起こした大津波は仙台港も襲いました。
たちまち押し寄せる大津波にバスは飲み込まれ、国道45号線を超えて数十メートルも流されました。
バスを発見した時は、何台もの乗用車やがれきに埋め尽くされていました。
商業施設で賑わっていた多賀城市の街並みは、大津波により一瞬にして奪われました。
津波に飲み込まれたバスは、商業施設や住宅が集まる敷地内で止まり、まるで敷地や道路をせき止めるかのような状態で見つかりました。窓ガラスが大きく割れたバスの周りには、流木の混ざったがれきと、人々の不安だけが残されていました。
会社の車庫で津波により被災した「利府町民バス」(業務委託)です。
車内は津波で浸水し、水が引いたあとは座席シートや床に大量の汚泥が残りました。
また、窓ガラスには到達した「津波の高さ」がくっきりと残り、甚大な被害であったことが確認できます。