平成23年3月11日の震災で観光バス13台を津波で流されました。 陸上で確認できたのは8台、あとの5台は海の中に引きこまれたようで、いまだ行方不明です。
残ったバスは送迎バス3台のみ。 送迎バスが残ったことには何か意味があると、これまでの観光中心から地域の足になろうと決意。 がれきの中、冠水する海水の中を子どもたちや地域の人たちを乗せてバスを走らせました。
大地震がもたらした未曾有の大津波は、一瞬にしてこの町の何もかもを奪っていきました。 絶望の闇だけを残して、何もかもを奪っていきました。 しかし、当時の私達は、希望の光を失っていない子どもたちや地域の人たちを乗せ、来る日も来る日も、がれきの中を走り続けました。
いまでは道路もだいぶ良くなりました。 これからは、全国の皆様から頂いたご支援を、バスに乗ったお客様を通じて「ありがとう」と伝えられるように、観光バスの復活をめざし頑張っていきます。